おしゃれ大好きな方なら、レーヨン素材の洋服は1着は持っている、という方も多いのではないでしょうか。肌触りがよくドレープ性のあるレーヨンは、コットンやリネンとはまた違う良さがあり、今や洋服には欠かせない素材ですね。
ですが、実際のところレーヨンって洗えるの?どうやって取り扱いしたらいいの?と思っている方も多いはず。
自宅でのケアが難しそうなレーヨンですが、コツを掴めばお手入れは簡単!自宅で洗濯できる場合もあるので、洗濯が難しそう…と諦めずに、積極的にレーヨン素材のアイテムを取り入れてみてください。
おしゃれには欠かせないレーヨン素材とその特徴

レーヨンは化学繊維の一種で、その中でも再生繊維に分類される素材です。まずはレーヨンの成り立ちから特徴までを徹底解説していきます。
レーヨンの成り立ち
人工シルクを作る研究により生まれた素材で、シルクの特徴を持ち、手頃な価格で手に入る素材として、今では世界的に使用されている素材です。私もシルクは大好きです。光沢感と肌触りの良さ、高級感などシルクに変えられない良さはとてもたくさんありますが、やはりシルクはとても高級で、海外のメゾンのものだとお値段的にもかなり高額ですよね。そこで広まったのが、シルクの特徴を兼ね備えた比較的安価なレーヨン素材です。かつて日本では人絹と呼ばれていたこともあるほどなのです。
サステナブルな素材として
近年ファッション業界でサステナブルの動きが高まっている中、天然の原料をベースに作られているレーヨンは地球に優しい素材としても注目されています。生分解性に優れているレーヨンは、自然界にいる微生物によって水と炭水化物に分解され、自然に還ります。
生分解することはサステナブルの観点からも大切ですが、それ以外にもレーヨンは木材パルプを使用していることから、どこの森林から採取された木材を原料としているのかをトレースできるようにする、ということも注目されています。グッチやH&Mなど世界的に有名なブランドも、きちんとFSC認証の取れている森林から調達したセルロース繊維をしようすることを掲げています。
森林だけではなくトレーサビリティの取れている原料は、今後のファッション業界でもかなりの注目ポイントになるでしょう。
レーヨンのメリット・デメリット
では、素材としてのレーヨンの特徴やメリットデメリットをご紹介します。
特徴① しなやかなドレープ性と美しい光沢
レーヨンの特徴としてまず一番にあげらるのは、そのしなやかな落ち感と光沢感です。これはシルクにも当てはまる特徴で、コットンやポリエステルとは違う、人工シルクの研究で生まれたレーヨンならではの特徴です。
特徴② 静電気が起きにくい
レーヨンは単体で静電気が起きにくい素材ですポリエステルやナイロンなどの静電気が起きやすい素材に比べると、ぱちっと静電気が発生することが少ないです。
特徴③ 吸水性が高い
レーヨンは吸水性に優れており、汗をかいてもさらっとした着心地で快適に過ごせます。
特徴④ なめらかな肌触り
レーヨンは何と言っても肌触りの良さが魅力です。柔らかくなめらかな肌触りは、インナーとしても使用されるほどです。トップスやボトムとしてもとても着心地の良い素材です。
デメリット① 水を吸うと縮みやすい
これがレーヨンの洗濯が難しいと言われる最大の原因です。レーヨンは水に濡れると膨張するという特徴を持っており、膨張することで縮みが発生してしまうのです。
デメリット② しわになりやすい
メリットであげた柔らかさが影響し、レーヨンは非常にシワになりやすい素材と言えます。
なぜ、レーヨンの洗濯は難しい?
では、レーヨンの洗濯はどうして難しいと言われるのでしょうか。それは上述したレーヨンのデメリットである水に弱い特徴から来ています。家庭での洗濯は、皆さんほぼ水洗いですよね?ご自宅で完全なドライクリーニングをされる方はほぼいないと思います。そのため、家庭でレーヨンを洗濯しようとして水に濡らしたところ、縮んでしまったという失敗が多くなるのです。そのため、レーヨンの洗濯は難しい、自宅でできない、というイメージがついてしまっているのでしょう。
ですが、レーヨン素材の中にも家庭でお洗濯できる洋服は存在します。そこで次からは、レーヨン素材のアイテムをご自宅で洗濯する手順をご紹介していきます。
レーヨンの家庭での洗濯方法

まずは家庭洗濯できるかどうかを絵表示でCHECK!
はじめに、洗濯絵表示を確認して、お持ちのレーヨンのアイテムが家庭で洗濯できるものかどうかをチェックしていきましょう。
下の表を参考に、ご自身のアイテムをチェックしてみてください。
| 自宅で洗えるもの | 自宅で洗えないもの |
|---|---|
![]() など。30のところが40でも家庭洗濯OK | ![]() 水洗い×やF・Pなどのドライクリーニング表記の時 |
水洗いOKのマークがついている場合は、家庭で洗濯しても問題ありません。逆に、水洗い×でドライクリーニング表記の場合は、専門のクリーニング業者に依頼をしましょう。水洗い×の洋服を水洗いをすると、大きく縮んでしまったり、斜行といって捻れてしまったり、素材の風合いが変化してしまうこともあります。
それだけレーヨンはデリケートなアイテムなので、自宅で洗うかどうかの判断はくれぐれも慎重に行いましょう。
レーヨン素材の洗濯手順
洗えるかどうかを判断するときにもチェックしましたが、今度はどのような条件で洗えるのかを細かくチェックしましょう。
手洗いOK
![]()
洗濯機で洗うと型崩れの原因になる場合があるので、必ず手洗いをしましょう。
洗濯機OK
![]()
中の数字は水温、下の横線は数が多いほど弱く洗うことを表しています。
レーヨンは本当に水に弱いです。そのため、自宅で洗えるとはいっても水につけている時間は最小限に抑えることがとても大切です。洗いとすすぎは一気に終わらせるくらいのスピードで洗っていきます。
- 水温は30度〜40度がベスト。
- おしゃれ着用の中性洗剤を使う。
- もみ洗いは生地を傷めてしまうのでNG!必ず優しく押し洗いをする。
- 洗う時間は数十秒〜1分以内におさえる。
- 脱水をするときは、優しくタオルドライをする。くれぐれも絞らないように!
デリケートなレーヨンの洋服を乾燥させるときは、できるだけ平干しをするのが良いでしょう。
特にレーヨン高混率の場合は日陰の平干しがおすすめです。直射日光に当たると色あせてしまう場合があるので注意しましょう。
レーヨン以外の素材が含まれている場合は、アイテムによってはハンガーで星でもOKです。
以下の表示がついている場合はハンガーでの吊り干しができるという意味です。

レーヨンのアイロン掛け
洗濯が難しいイメージのあるレーヨンですが、実はアイロンも注意が必要です。なんとなくコットンやポリエステルの洋服と同じようにアイロンをしてしまうと、せっかく綺麗に洗ってもダメになってしまうことも…!
そのようなことにならないためにも、レーヨン素材にアイロン掛けするときのポイントをしっかり覚えておきましょう。
スチームアイロンやスチーム機能は使わず、普通のアイロンを使う
既にご紹介した通り、レーヨンは非常に水に弱い素材です。スチームを当ててしまうとヨレヨレになってしまう危険があるので、スチームを使わずアイロンの熱と重みだけでシワをとっていくことが重要です。
光沢を守るため、アタリを防ぐために当て布をする。
レーヨンは直にアイロンをするとアタリが出てしまいます。そのため、必ず当て布をして生地を保護しながらアイロンをかけていきましょう。
アイロンの温度は低温〜中温
高温でアイロンをすると生地を傷めてしまうので、必ず低温〜中温に設定しましょう。
ゆっくり引っ張りながらアイロンを滑らせる
アイロン台に置くときに、できるだけシワを伸ばした状態でおきます。アイロンをかけながらシワを伸ばしていくのではく、シワをできるだけ平らな状態にして、その上を滑らせるようにアイロンをかけていきます。
綺麗にシワを伸ばそうとして、強く押さえながらアイロンをかけるのはNGです。
まとめ

今回は難しいと思われがちなレーヨン素材のお洗濯について解説しました。
普段は自宅で洗濯して、シーズンオフの時だけクリーニングにお願いする、といった分け方をするだけでも、クリーニング代の節約にもなりまよね。
ポイントをおさえることができれば、避けてしまいがちだったレーヨンのお洋服も簡単に自宅で洗濯できてしまいます。
丁寧にお手入れして、長く綺麗にきられるようにメンテナンスしていきましょう。



